
自然と共に歩む、PFASフリーの水処理プラント
PFAS除去装置事業

きれいな水を未来へ。
PFASフリーの社会を
実現します。
オゾン処理と活性炭処理を組み合わせたPFAS除去は、
それぞれの技術が持つ強みを補完し合うことで、単独処理では得られない高い効率性と経済性を実現します。
公共公園の池、工場排水、地下水など、さまざまな現場で導入実績を持つ最新の水処理プラントです。
PFASとは?
PFASとは ― 永遠の化学物質「Forever Chemicals」
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PFAS(ピーファス)は、有機フッ素化合物の総称で、撥水・耐熱・防汚などの特性を持つ一方で、自然界でほとんど分解されない有害物質として問題視されています。
飲料水や地下水への混入が懸念され、国内外で規制が強化されています。
技術・仕組み
PFASを除去する、水処理プラントの技術
当社の水処理プラントは、吸着・分解・分離の3段階処理でPFASを効率的に除去。
活性炭やイオン交換樹脂、先進の酸化分解技術を組み合わせることで、処理水の安全性を高めています。
組み合わせ処理の主な優位性
1.活性炭の吸着効率および寿命の向上
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有機物負荷の低減
PFAS汚染水には、PFAS以外の有機物(DOMなど)も含まれています。
オゾンはこれらの有機物を酸化・分解するため、活性炭の前処理としてオゾンを導入することで、
PFAS以外の吸着対象を減らし、吸着性能を高めます。 -
競合吸着の抑制
PFASと他の有機物が吸着サイトを取り合う「競合吸着」を抑制。
活性炭が本来の目的であるPFASをより効率的に捕捉できます。 -
交換頻度の削減・コスト低減
有機物負荷が減ることで、活性炭の飽和までの期間が延び、
交換頻度を減らすことで運用コストの削減につながります。
2.PFAS除去の安定性向上
活性炭はPFOS・PFOAなど長鎖PFASに対して非常に高い吸着能力を持ちます。
オゾン前処理により水質を安定化させることで、活性炭が常に最適な条件で稼働し、安定したPFAS除去性能を維持できます。
3.部分的なPFAS構造変化の可能性(限定的)
オゾン単独でPFASを完全分解することは困難ですが、
一部の研究ではオゾンがPFAS分子の側鎖を酸化・短鎖化させる可能性が示唆されています。
この変化が後段の活性炭吸着挙動に好影響を与える場合もあります。
(※主要な効果ではなく、完全分解には至りません)
4.処理プロセスの柔軟性
オゾン処理はPFAS対策に加え、
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殺菌
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脱臭
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濁度改善
など多面的な水質改善にも対応可能です。
そのため、PFAS除去と同時に他の水質課題にも対応できる柔軟な処理プロセスを構築できます。
留意点
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オゾン単独でのPFAS分解は限定的
強力な酸化剤であるものの、PFASのC–F結合を切断し完全分解する能力は限定的です。
本組み合わせ処理の目的は「活性炭の性能最大化」です。 -
短鎖PFASへの対応限界
活性炭は短鎖PFAS(例:PFHxA、PFBSなど)の吸着が苦手です。
オゾン前処理では劇的な改善は見込めないため、
短鎖PFASが主対象の場合は逆浸透膜(RO)やイオン交換樹脂との併用を検討すべきです。 -
設備・運用コストの増加
組み合わせ処理は高度化に伴い、初期投資や運転管理がやや複雑になります。
まとめ
オゾン処理と活性炭処理の組み合わせは、
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活性炭のPFAS吸着能力を最大限に引き出す
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活性炭寿命を延ばし運用コストを削減する
という実用的かつ経済的なPFAS対策技術として有効です。

